春の陽射しがまぶしい日曜日の昼過ぎ。

こんな日は陽のあたる大通りを歩いてみるのもわるくない。

そんなわけで明日が最終日となる中原昌也氏の「ペインティング/ペンディング展」を観にオン・サンデーに出向く。



今回の展示会は、昨年からマンスリーでリリースしていたhair stylistics名義でのジャケットや、これまでに刊行された氏の小説の表紙などで使用されていたイラストを中心に30点ほどの作品を展示したものである。

鉛筆でのラフ画を透明の板にはさんで"ご自由にお踏みください"となんとも淡々と床に敷かれていたり、展示会の期間内に氏がリアルタイムに場内でペインティングしたり、ペンディングしたりな作品が置かれていたり、CDから流れる音楽と展示されているイラストがリンクされていたりと、ところどころでにやりとさせられたりしつつ、約30分ほどじっくりと鑑賞する。

あたりまえの話ではあるのだけれど、ジャケットや小説の表紙でみていたイラストは編集されているわけでそこで得られる印象と、立体感のある本画をじかにみるのとでは、また異なる印象を覚えることができて興味深く拝見することができた。

展示されている絵は大半のものが買い手がついていたようで、どうやら家賃滞納したり、携帯を止められたりして鬱々としているらしい氏の生活費の一部に補填できそうで、なにより、と思った。

マンスリーでリリースされていた氏のCD音源がセットになって売っていたりしたが、しばし考えた上で今回はカタログだけ購入することに。中原氏に負けず劣らずで俺だってお金はないのだ。



オン・サンデーを出た後は喉がからからに乾いてきたので、歩いて10分ほどで着くエスカレーターレコードに久々に行く。

レコードをさらっと流し観した後、だらりとしつつ、ミルクコーヒーと志賀高原ビールを飲む。ビールは普段飲みなれている味ではないので一口二口目は違和感があったが、味がしっかりしているわりに飲みやすくもう一杯頼みたくなったが自粛しておいた。なぜなら金がないからだ。

 

エスカレーターレコードを後にし、その後は原宿の街並みをふらりふらりと歩く。「疲れた」とかつぶやきつつ、新宿へ。

新宿では15年前ぐらいによく訪れていた西武新宿駅近くの台湾料理屋に久々に入る。あいかわらずの味のあれこれを次々に頬張りつつ、またまたビールを飲む。今度はプレミアム・モルツ。家ではめったに飲まない(飲めない)"本物のビール"を飲むことも休日の楽しみの一つであることは間違いない。


0 コメント:

コメントを投稿